東京同窓会会長就任にあたって


    平成24年11月、敬愛する細谷英二先輩の訃報に接したときの深い悲しみと心の痛みは、忘れることができません。もっともっとお話をしたかった、ご指導を仰ぎたかったのにと思うと、無念さがこみ上げてきます。
    その細谷先輩の後任として、熊大附中東京同窓会の会長にというお話を頂いたとき、最初は私などでいいものかと躊躇しました。同窓会にはまだ一度も顔を出したことがありませんし、幹事の多くの皆さんと面識もなかったからです。

    しかし、これもご縁というのでしょう。
    思い起こせば6年前、東京江原会の席で細谷先輩に堤幹事長が「東京で附中の同窓会をやりましょう」と声をかけたとき、私も八重野君とともにその場に居合わせていたのです。「よし、やろう」と、大きく頷かれた、そのときの細谷先輩の笑顔が忘れられません。
    細谷先輩のご遺志を引き継がなければとの思いに加え、斉藤惇先輩や、附中で同期だった地元同窓会会長の八戸和男君、東京同窓会副会長の八重野充弘君からの熱心な説得もあり、会長をお引き受けすることにいたしました。

    私は昭和23年2月、当時の塩屋町、今の新町に生まれました。一新小学校を経て、まだ木造校舎だった附中に昭和35年に入学しました。新町電停から上熊本まで、熊本市電で通っていたことが懐かしく思い出されます。

     平成25年は、私が附中を卒業してちょうど50年でした。その節目の年に、附中出身者同士の絆、母校と母校出身者の絆を守り育てる同窓会活動の一端を担うことになり、たいへん光栄に感じるとともに身の引き締まる思いもしております。
    同じ学び舎、同じ校庭で10代前半の多感な時期を過ごした私たちは、世代が大きく違っても心の奥底で互いに共感するものを持っています。私は、東京同窓会に参加する皆さんが世代を越えて「響きあい」つながり合うことによって互いの交流を深め、一人ひとりが、毎回、新しい発見・出会いを得ることができるような同窓会にしていきたいと願っております。皆様のご支援を賜りたく、どうぞよろしくお願いいたします。

 

熊本大学教育学部附属中学校
東京同窓会会長
   木村